肉離れについて

何かしらの競技をやっていると、どうしても怪我がつきもの。
多くの競技において「肉離れ」は切っても切れない縁がある。

そこで、肉離れをするのは仕方ないとして、「どれだけ早く競技復帰をするか?」が勝負になってくる。

多くの肉離れが軽度から中度で整形外科で回復まで1〜2ヶ月が言い渡される事だろう。
確かに冷やしながら放置するとそれくらいはかかる。

しかし、アスリートや競技を真剣にやっている高校生、中学生、趣味だけど本気で取り組んでいる方などが肉離れをやった際は「肉離れはしたけど、早く復帰して全力で競技をしたい!」「リハビリの期間を短くしたい!」「大会に間に合わせないと!」などと考えている事だろう。

私がそうだから、きっと思っていると思います。

先日(2023.8.17)、私は練習中に左ハムストリング内側を肉離れをしました。
歩くのがギリギリ出来る程度で、若干の凹みが確認でました。恐らく、Ⅰ度の中度から重度。整形では1〜1.5ヶ月と言い渡される肉離れです。

10日後に陸上の大会を控えていた私は全力で走れる状況に持ってこないといけません。

その時の行動と自分への施術、結果を文章でお伝えできる範囲ですが書いていきます。
目標は10日後に9割くらいの回復です。

肉離れをどれだけ早期に回復させるか

・怪我当日

怪我の状況確認(凹みと筋繊維の捻れなどの確認)
RICE処置を行うと共に、ホワイトテーピングではなくキネシオテープで回復処置をしました。
その後、捻れを元に戻す処置などを行いました。
EAAとプロテインを併用して、血中アミノ酸濃度を高く維持する(これは毎日気にしていました)
午前中に肉離れをしたので夜はお風呂で交代浴(温めて冷やしてを繰り返し行う。これも毎日行っていました)

・2日目

朝、歩行がまだ困難だった為、キネシオテーピングを貼り直してマッサージクリームなどでミネラルなどを経皮吸収させるようにテープの上からも塗りました。
ストレッチなどは行いません。
痛くないように足をさすっていました。これは血液循環を良くするためです。
筋繊維の捻れを起こしていないかは空き時間があればチェックしていました。

・3日目

痛みは半減したものの、歩くにはまだ庇っているような感じです。
テーピングによるかぶれが少し出ましたがテーピングは行いました。
マッサージクリームも塗って、2日目と同様にさすっていたり、負荷をかけないように気をつけて生活していました。

・4日目

歩行では痛みはほとんどない状態までになりました。階段も痛くありません。
テーピングをして少し歩いたり筋トレを軽く行いました。

全身の血液循環も大事になるので休みっぱなしでは回復が遅くなるので。
ただし、怪我の部分への負荷は最小限に。
クリームや交代浴は行っています。
このあたりで昼、夜に患部を触ってみても捻れはない状態を維持できていました。

・5日目

歩行は問題なく、患部を圧迫すると痛みがある状態になりました。
ジョギングもゆっくりなら可能でした。
痛みは普段の生活では感じなくなったが、体が怪我を認識していないのは回復が遅くなるのでテーピングをしてさすったりするなど、
2日目にやったことを続けています。

・6日目

圧迫を強くしても少し痛みがある程度。ゆっくりストレッチすると違和感、張りを感じる。
動きたい欲と戦いながら患部以外を軽く動かしていく。
筋トレはハムストリングを伸ばさないように注意しながら行った。
処置は2日目と同様です。
ただ、怪我の意識がなくなってきているので頻繁にさすったり、触るようにしていました。

・7日目

100mを5本、7〜8割程度で走っても痛みは出ませんでした。
直線で走って痛みや違和感はないが全力は出さない。
ここで全力を出すと結合が弱い患部は耐え切れないので。
運動後も痛みや違和感もない状態です。
圧迫による痛みもほぼ感じない、ストレッチでは違和感が少しある程度。

・8日目

前日にやった刺激の影響もなく、痛みも違和感もない状態。
ストレッチでは可動域が増えたが限界手前で違和感が出る。

・9日目

9割で走っても痛みはなく、全力に対する恐怖感が少し残る。
動的ストレッチや静的ストレッチを行っても違和感もない状態。

ほぼ回復状態ですが、この状態で全力で何回も走る、ダッシュを何回も行うと再発します。

・10日目

大会当日。
痛みもなく、大会に出場できました。走るスピードは95%ほど。
完全に全力を出すには恐らく後2〜3日必要だったと思います。
陸上用のスパイクを履いて通常の練習より速いスピードで動いても問題はなかったです。

学生は特に時間がありません。
中学、高校は2年半、大学でも3年半。
中高生の30ヶ月のうち肉離れで完全競技復帰まで2ヶ月、もしくはシーズンをダメにする。
本当に勿体無いです。「回復をいかに早くするか」そこに尽きます。

この記事が気になったり、どうすれば良いかなどLINEでもメールでもなんでも結構です。相談してください。
早く復帰する手立てを少しでも多くの人に伝えられたらと思います。