女性なら骨盤や体型を気にされている方は多いと思います。
今回は骨盤と体型の関係について出来るだけ分かりやすくお話していこうと思います。

そもそも「骨盤」とは

そもそも骨盤は仙骨と左右にある腸骨が関節でつながって「骨盤」と呼ばれています。
この骨盤、体の中心部に位置していて、何となくですが大事ってイメージがあると思います。

実際結構大事な役割を担っています。簡単に挙げると、

  1. 体重を支えている
  2. 歩いたり走ったりするときの起点
  3. 内臓を支えている
  4. 脳脊髄液を神経に送る

などなど挙げればキリがないほどです。

その中でも体型維持やダイエットなどに関することに注目してお話ししていきますね。

 

骨盤と内臓

骨盤の上に内臓が乗っています。
この骨盤が歪むと少し内臓の位置が本来の位置からズレます。そうすると、少~し内臓の温度が下がります。
この少しの温度差が後に大きな「痩せない」原因になってきます。

人間の体温は36℃前後です。それくらいの温度で消化、吸収がしやすい状態になります。そして気になる人間の脂肪が溶け出す温度は約20℃(正確には約15~22℃)と言われています。
骨盤が歪んで内臓がズレると、内臓の温度が下がり、脂肪が燃えにくくなります。すると、消化吸収された脂肪分や糖分がお腹についてぽっこりしてくるといった感じです。

他にも内臓のズレが生じたことで消化不良や胃もたれ、便秘など様々な「悩みの種」になることが屡々あります。
もし、あなたが本格的なダイエットをしたいと思っているなら骨盤や内臓のズレをしっかり改善してダイエットしやすい体を作ることを第一とした方が比較的近道だと思います。
内臓がズレた状態で筋トレや運動に励んでも一定の効果は得られると思いますが最大の効果は得られません。

 

骨盤と呼吸

呼吸をすると仙骨が動きます。「いきなり何言ってんの?」と思うかもしれませんが聞いてください。
仙骨が動くというのは神経に脳脊髄液を送る行為でもあるんです。(「脳脊髄液」は簡単に言うと神経の栄養素。脳脊髄液がないと神経が動かなくなって死んでしまう)
神経に栄養が送られて神経が正常に働けていると、筋肉が神経から命令を受けて筋肉が動きます。
筋肉が動くと熱が生まれて脂肪が燃焼します。

骨盤がズレると仙骨の傾きも生じやすくなり、呼吸が浅くなります。
呼吸が浅くなるというのは無意識での呼吸です。(深呼吸でも浅くなる人はいます。)

呼吸が浅い→仙骨が動きにくい→脳脊髄液が神経に送りにくい→筋肉が動きにくくなる→脂肪の燃焼がしにくくなる

簡単にはこんな感じになります。
「脂肪の燃焼がしにくくなる」と書いたのは、「燃焼しない訳ではない」からです。運動すると少なからず体内の脂肪分や糖分は燃焼されます。

ちょっとここで豆知識

よく、「20分以上運動しなければ脂肪は燃えません!」なんて聞きますが実際は嘘です。
脂肪は運動開始直後から燃焼します。
運動開始から約20分くらいの間は主に体内の糖分が燃焼されます。ただし脂肪も燃焼します。割合が糖分6割、脂肪分4割くらいです。なので燃えていない訳ではないんですね♪
運動開始約20分を過ぎ始めたころから糖分4割、脂肪分6割の燃焼に変わってきます。そして更に運動を続けて約40分を過ぎたころから筋肉負荷が高くなり、筋肉がつきやすくなってきます。
また、腹筋や腕立てなどの無酸素運動をやってから30秒~1分の足踏みなどの有酸素運動を繰り返し行うとより燃焼効果が高くなり、短時間でも高い効果が出やすいです。(サーキットトレーニングなどと呼ばれています)

 

話を戻しますね。
以前、「ドローイン」といって深呼吸のような方法でダイエットをするというのが流行ったのをご存知の方もいるかと思います。
大きな呼吸は背骨全体を動かし腹筋もインナーマッスル(骨盤底筋群など)も使う程筋肉を沢山使います。
やり過ぎには注意が必要ですが(理由:インナーマッスルが疲労しすぎるとぎっくり腰になど腰を痛めることに繋がることもある)たまにやってみるのも良いと思いますよ。
ヨガやピラティスなどでも呼吸法を大切にしている位なので呼吸が精神や体にどれだけ大きな役割を担っているかはもはや言わずもがなぐらいですね 笑

もし「体重落ちにくいな~」など感じたらもしかしたら骨盤が影響しているかもしれません。
ご一報いただければご協力いたします♪

さて、次に骨盤の股関節付近の横の出っ張り(大転子)が気になるという女性が増えています。
「スキニー系のパンツを履いていると気になる」とのこと。

今回はこの言葉を頂いた方(仮称Aさん 30代女性)の話をしていきますね。

Aさんは武蔵小杉在住の方で、初めて当整体院に来られた時は慢性腰痛でした。
3回ほどの施術後、慢性腰痛は改善したら
Aさん「もしかして骨盤のここの出っ張りって何とかできますか?」
私「女性だと気になりますよね。何とかなりますよ」
Aさん「何とかしてほしいです 笑」
私「わかりました。何とかします!」

そして骨盤の矯正に加えて股関節系の調整を行なって立ってもらいました。
パンツの横の出っ張りの部分にゆとりが出来ていました。つまり、余分な出っ張りがキチンと内側に入ってスッキリした状態になったワケです。
実際、1回でキープ状態に持っていくのは難しいですが、平均して3~4回前後では比較的キープできるようになってきます。
ただ、骨盤や腸腰筋、骨盤底筋群などが良い状態でないとキープが難しいという条件があります。
骨盤は股関節とつながっているので何となく大事だよな~と思うかもしれませんが、大腰筋ってなに?骨盤底筋群って?話です。

腸腰筋はざっくり言うと骨盤と背骨と太ももの骨を繋げている筋肉です。足を動かすときには大抵使っています。
骨盤底筋群は「群」というだけあった沢山ある筋肉の群れなのですが子宮付近の筋肉と思ってください。

この腸腰筋や骨盤底筋群は日々の仕事やカバンを片方の肩に掛けるなどでも骨盤のズレと共に少~しずつズレてきます。
なのでメンテナンスは大事です。

また、ダイエットも体型維持もビタミンやミネラル、水分やたんぱく質なども大切です。
適当な食事では理想の体は作れません。だって食べたもの、飲んだものが血となり肉となり皮膚となり骨となり、体のすべてになるんですから。
消費カロリーと摂取カロリーを計算し、
基礎代謝(寝ているだけで消費するカロリー) + 消費カロリー ― 摂取カロリー = 体重が 増えるor減る
これがマイナスになっていれば痩せやすいです。プラスになっていれば体重は増加しやすいです。「~しやすい」と表現したのは人によって食べた量の消化吸収量が違ったりするからです。
ただ、基本は上の式です。消費カロリーを増やしつつ摂取カロリーを抑えるのは難しいですよね。
もし「どんな筋トレしたらいいかわからない」といった場合はご連絡ください。状態を見た上で良い筋トレをお伝えできると思います。
また、今回のお話で気になることとなどあったらメールやお電話ください。お待ちしております。