注意:誰でもわかりやすくする為専門用語は極力使わずに書いています。ご了承ください。
この記事を書くキッカケは
「椎間板ヘルニアと病院で診断されて足の痛みで歩けないので何とかしてほしい」
と問い合わせがあった事です。
実際タクシーで来院されて(仮称Sさん 40代女性)状況を聞いて見たら、
Sさん「病院でMRI撮ってヘルニアと診断されました。歩いてても立ってても寝てても何しても痛いので何とかしてください。薬飲んでも全然効かないんです。」
実際触ってみると指でそっと触れるだけで痛みが出るような状況。
私「病院で手術勧められませんでしたか?」
Sさん「勧められましたけど、手術は嫌なので断ってきました。ちなみに腰も痛いんです。」
因みにSさんは2ヶ月ほど前から痛み出して1週間前から痛みのピークを迎えたそうです。
最近は手術を断って来院される方が多くいらっしゃいます。
確かに手術はリスクです。手術は絶対ダメとは言いませんが、本当に時と場合によると言わざるを得ないです。
結果から言ってしまうと今回のSさんのように股関節の痛みからくる座骨神経痛による歩行困難の場合は手術しても「ほとんど状態が変わらない」と言わざるを得ません。
Sさんの状況を把握するため少し痛みに耐えてもらい(何もしなくても痛いので仕方ないですが)触診のみを行いました。
わかった事はSさんは「座骨神経痛」と「椎間板ヘルニア」「腰痛」がリンクしていないこと。股関節がずれていること。骨盤が傾き、お尻と腰の筋肉群が硬くなっていること。
先ずは「痛い状態」を脱する所から始めました。
横向きになってもらい、股関節の調整をする為、桃が潰れない(凹まない?)程度の優しい圧をかけて微調整をしていきました。ゆっくり変化させていきました。
股関節の高さを最も感覚的に「楽」と思える位置に固定しての施術だったのでSさんも気持ち的に楽だったようです。(施術前は無理やり押されたりするんじゃないかと不安だったようですが)
1回目の施術後
一先ず痛みは半分以下になり(Sさんの感覚です)、痛いけど歩ける。そして寝ていたら痛くない。状態までなりました。
帰りは歩いて帰られました。来る前は「私帰れるかな?」と不安だったようです。
2回目の施術前の問診
私「1回目の後、歩いてご自宅まで帰れましたか?」
Sさん「痛みはありましたけど歩いて帰れたんですよ!それと久々に朝まで寝れました」
私「おぉ!良かったです!この調子で痛み減らしていきたいですね。」
Sさん「頼みます!」
1回目に引き続き痛い状態から脱するための施術を開始。
今回は股関節の調整をメインに椎間板ヘルニアの改善を図る施術を少し入れました。
まだ触ると少し痛みが出ますが1回目より全然痛みが減っているそうです(Sさん談)
途中でSさんが、
「あ、股関節が動いてる感じがする。ホント触ってるような力なのに不思議ですね!」
横になっている時の痛みが少ないのでSさんもリラックスして体と会話が出来ているようでした。
施術後少し安定感が出た感覚がしたようで「全体的に楽さが増した」との事でした。
勿論、Sさんは歩いて帰りました。
3回目の施術前の問診
Sさん「この前の施術の後、歩くのが楽になってあまり足を引きずらずに帰れたんですよ。しかも帰りの時間が半分になりました!買い物も行けたので嬉しかったです!」
私「順調ですね!とても嬉しいです!油断せずに階段を登るように確実に改善していきましょう」
2回目の時にお尻の筋肉が柔らかくなり始めて、歩くなどの動きに少しづつ耐えれるようになってきていました。
そして股関節が少し外れ気味。比較的女性に多いのですが、股関節がしっかりはまっていないような状態でした。(脱臼(関節が外れる事)を想像してもらえると良いと思います)
3回目は痛みを脱するためだけでなく、より良い状態が長く続くための施術も入れていきました。3回目の施術前のSさんは、
- 寝てて痛みはない。
- 歩いていて痛みは時々あるけど、以前ほど強くはない(弱い)。
- 歩行時は休まなくなった。
- 寝返りが痛みなく出来る。
- 股関節に不安な感じはある。
- 腰は疲労感がある。
といった状態。
施術後は立っても歩いても痛みがない状態になりました。3回目の施術後、Sさんとお話をして「仕事に復帰したい」との事でしたので「痛みが強くなるようなら早退するなど無理はしないでくださいね」とお伝えしました。
4回目の施術前
私「最近状態は如何ですか?」
Sさん「だいぶ良いですね。でも午後、仕事の後半になると痛みが出てきます。」
私「午前中は比較的痛みを気にしない状態で、寝れば痛みは楽になるという事ですね。休日はどうですか?」
Sさん「そうですね。次の日の朝まで痛みを引きずる事はないですね。休日は比較的楽ですよ」
私「わかりました。今回は(4回目)全体的に丈夫さ、1日の仕事に耐えうる体づくりをしていきますね」
Sさんの状態はかなり良好。足の痛みはかなり減って腰の方が気になるようになってきたとの事でした。時々の「ズキッと痛む」こともなくなったと報告してくれました。
施術は腰、骨盤、股関節、背中の筋肉、筋膜(筋肉の繊維を覆っている膜。この膜が破れると肉離れとなる)などをゆっくりと矯正しました。もう触っても痛みもなく、むしろ「気持ちいい」と感想をいただきました。
施術後、
Sさん「うん。安定感あります。」
仕事復帰をしたので身体にかかる負担は大きくなり不安でもありましたが、耐えられているのと、地味に毎回自己回復力(「回復力」は別記事参照)を高くしていったので翌日に痛みを引きづらない事がSさんの痛みに対する不安をより減らしているようでした。
因みに今回(4回目)、仕事後にSさんは来院されました。
施術前、股関節は少しのズレを出していました。矯正を行うと楽になったとの事でしたので恐らく寝て起きると股関節のズレは本人の回復力で改善してしまっていると思います。(恐らくと表現したのは寝起きすぐに診ていないので)
回復力もさる事ながら、股関節がしっかり痛くない位置を覚えて良い癖が付いているのが今回「とても良いな」と思いました。
良い癖がつかないと痛みを繰り返してしまうので。
そして、
5回目の施術前
Sさん「もう股関節痛くないです♪肩こりが気になります(笑)」
私「仕事の後半どうですか?」
Sさん「殆ど気にならないですね。寧ろ仕事で疲れたな〜って感じの方が強いです。時々気になるかな〜って思うぐらいですよ」
私「良いですね〜♪股関節に関してはほぼイイ感じですね♪」
Sさん「私もそう思います!」
私「腰痛はどうですか?腰の痛みやだるさありますか?」
Sさん「そう言えば大丈夫ですね!腰が痛くなる事はもうないです」
私「OKです。背骨や骨盤を診てより身体を良い状態に持っていきますね!」
5回目の施術内容は椎間板ヘルニアをメインとした施術の中に首や肩の負担を減らすような施術を入れていきました。再発防止に力を入れるといった形です。
その後
Sさんはメンテナンスとして約1ヶ月〜1ヶ月半くらいのペースで来院されています。
今回のように一口に「坐骨神経痛」と言っても腰痛や椎間板ヘルニアが原因となっていない場合もあります。
ご自身で「私はどれが原因なんだろう?」と思う事はあると思います。
正直、病院では判断しづらい所ではあります。レントゲンやMRIに写るものが全てではありません。
また、Sさんのように「触られるのも痛い」時により強く押したり、ボキボキするような矯正、電気を流しても効果が薄い事が多いです。効果がないだけでなく、より痛みが増す場合があるので注意してください。
どうすれば良いか迷ったら連絡を下さい。私が出来る最大の提案を致します。
あなたが早く良くなれるようお手伝いをさせてください。